任天堂方式vsトヨタ方式

Wii人気で潤う部品会社」より。

 東京のあるアナリストはこう語る。「任天堂は同一の部品について必ず複数の供給元を確保しているため、部品の不足が起こらない。この戦略により最適な価格で部品調達ができ、生産体制が問題とはならないのだ」。

これが任天堂の強みであるとのこと。
なるほど、確かに複数社からの部品調達を受けるのであれば、リスクも分散でき、安定した生産量を見込む事ができそうだ。
中越沖地震でリケンが被害を受けた際に、国内の殆どの自動車メーカーが大きな痛手を蒙った事は記憶に新しい。

 今回、操業停止に追い込まれたことを受け、在庫を極力もたないトヨタ生産方式、いわゆる“カンバン方式”に対する課題が指摘されていることに対し、渡辺社長は、「大切なのは操業が停止したときにいかに早く復旧するかだ。生産方式への自信は揺るがない」と強調した。

http://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200707240045a.nwc

と、反省もしていない様子。


自動車と精密機器という分野の違いがあるとは思うが、国内で一位の企業と二位の企業とで、生産方式理論が全く違う事に驚く。
市場調査の末に客の求めるものを提供するのではなく、客に新しい価値観を提供している点が任天堂の素晴しい点である。当然失敗も少なくは無い。
トヨタも国内一位の企業として「売れるものしか作らない」のではなく、魅力的な商品開発に力を注いで欲しいものだ。