ずれてるかな?

「うつろな目」 2審も実刑の姉歯被告」について。

 「被告人の控訴を棄却する」−。耐震偽装事件で7日、元1級建築士姉歯秀次被告(50)に、再び実刑判決が言い渡された。2審でも事件の張本人とされたにもかかわらず、本人は無表情でどこか上の空。最後まで真摯な反省の姿を見せることはなかった。


(略)


 「鉄筋量を減らせといわれた」。自らの公判だけでなく、証人として出廷した他被告の法廷でも無責任な発言に終始した姉歯被告


 原田裁判長は「偽装物件の住民に与えた不安ははかりしれない」と指弾。だが、姉歯被告の表情からは、住民らの苦しみが心に本当に届いているのか、最後までうかがい知ることはできなかった。

私は、姉歯被告に同情している。何故なら、少なくとも彼が責任を問われる立場にはいない筈だからだ。


例えば、Windowsに致命的なバグがあり、その所為で貴方が被害を蒙った場合、貴方はWindowsを設計をした人の責任を問うだろうか?
また、東証のシステムに致命的な問題が有った際に、システム設計者が罪に問われただろうか?


設計者はあくまでも設計者であり、責任を問われる立場にはない。問われるとすれば販売している企業そのもので有るはずであろう。姉歯氏に対する処遇はトカゲの尻尾切りに他ならない。


反省を求めるという事がそもそも的外れなのだから、姉歯氏がこのような態度を取っているのは仕方がないだろう。反対に自らをこのような立場に於いた奴等に対して恨みを抱き、ひねてしまうのも無理は無い。