少子化対策になると思っているのか?

痛いニュース(ノ∀`) : 若い世代の声聞き 少子化対策 - ライブドアブログ」について。
NHKオンラインでは記事が見られなくなっていたので、元記事以外から参照。

上川少子化担当大臣は、効果的な少子化対策を進めるためにはまず若い世代の結婚や出産に対する考え方をよく知る必要があるとして、今週から全国の大学などを回って若い世代の声を直接聞き、政策に反映させていくことになりました。


政府の少子化対策をめぐっては、出産に対する経済的な支援や働く女性の子育てに対する支援に重点が置かれている一方で、若い世代の未婚や比較的年齢が高くなってから結婚する晩婚化を解消するための具体策が不十分だといった指摘があります。


これについて、上川少子化担当大臣は、効果的な少子化対策を進めるためには、まず若い世代が、結婚や出産、女性の社会進出などについてどう考えているのかをよく知り、未婚や晩婚化に歯止めをかけることが欠かせないとしています。


このため、上川大臣は、全国の大学や企業それにNPOなどを回って若い世代の声を
直接聞くことになり、9日、東京にあるお茶の水女子大学を訪れ、大学生の結婚や
出産に対する考え方を聞くことにしています。

最初に訪れるのが「お茶の水女子大」と言うのは、政策を真面目に考える気が無いと感じる。何故共学大学ではなく、わざわざ女子大に行くのか?上川陽子女史の出身校がお茶の水女子大と言うならまだ話は分かるが。


気になって、歴代少子化担当大臣を調べてみる。すると、2005年の第三次小泉改造内閣から、男女共同参画担当と少子化担当の役割が統合されてしまっている。


国の男女共同参画社会の産物や、都の対応を見る限り、「男女共同参画社会の実現」と言うのは、「女性優遇社会の実現」と言う意味になっていると判断せざるを得ない。この点に関しては、「男女平等のためには一次的名逆差別も致し方ない」等と言う輩も居り、単なる私の思い込みではない事を実感している。
であれば、現在行われている少子化対策とは女性優遇の社会実現に向けての手段に過ぎないという事なのではないか?女性の社会進出を掲げ、その上で「働く女性の為に育児施設を」と言うのは、最終的には「シングルマザーでも子供を育てられる環境」を作り出す事そうとしているのではないか。何故ならフェミニストの方方にとって家族と言うのは男女差別の温床であり、家族を解体することこそ真の男女平等社会を実現させる手段だと信じているらしいからだ。
家族解体を目的とした少子化対策男女共同参画対策なのであれば、残念ながら私は反対せざるを得ないのだが…


男女共同参画少子化には確かに関係は有るだろうが、それだけではないだろう。生活をする上で、雇用が不安定なこと、犯罪率の増加など子供が安全に育つ環境とは思えないこと、ゆとり教育の為に子供の学力が低下しており今生む事が得策だと思えないこと等、子供を育てるには多くの不安要素が有りすぎるからではないのか?
それでも子供の出生率が有る程度維持されているのは、若い方方の不用意な(若しくは無責任な)できちゃった結婚などによるものであると考える。何故なら、高学歴の方方の晩婚化が進んでいる反面、軽い気持ちで子供を作って簡単に流産させてしまう人が居る事、産んでも育児放棄や浅慮な行為による子殺しが多発している事、モンスターペアレントの比率が増えてきている事らが、それに付随して発生している問題だと思うからだ。
加藤鷹氏

 加藤さんはその後のPJニュースのインタビューで「O-157は騒ぐけど、性病を騒がないのは、マスコミのダメなところ」と語ったが、元モーニング娘。メンバーの辻希美(20)とその夫、杉浦太陽(26)、そして二人の結婚を「おめでた婚」と祝福したマスコミ批判も。「世の中に影響のあるタレントが『デキちゃったから、結婚します』って。記者も『おめでとうございます』とか言ってる。そんなこと言ってたら誰が避妊しますか? 俺はあのモラルは許せない。それを見てる若者たちも、『じゃあ俺もナマでヤって、デキたら一緒になればいいんでしょ』、となる。結婚してから子どもを作るという本来の順番が、おかしくなっている」。

http://news.livedoor.com/article/detail/3356945/

と発言している。この意見には全く同意である。若年出産を美談ドラマにするようなマスコミを異常と感じるのは私だけではなかったようだ。
ちなみに、堕胎は犯罪だと認識している人ってどれくらい居るのだろう?


一時脱線。
同じメディア批判をしているにも関わらず、遥洋子女史の「メディアの罪」ってタイトルの締めが

 金かえせ。

と言うのは、加藤鷹氏との見識の違いを感じさせる。


閑話休題
男女共同参画社会の実現と少子化対策とは明らかに違うものであると思うので、閣僚の方方にはもう一度少子化対策について考えて欲しいと願っている。「女性の社会進出が進まないのが原因だ」と結論ありきで語るのではなく、事実を淡淡と並べて原因を調査してみて欲しい。
私の父は「結婚したときや子供ができた際、仕事を頑張ろうと感じた」と言う。この調査内容がどのような選択肢が並んでいたのかは分からないが、「結婚したとき」や「子供ができた際」と言う回答がランキングに入ってこない、または、選択項目として用意されていないのは、家族観と言うものが大きく変わったことを実感させられる。
そう言う意味で私は、出生率の高かった過去からもっと学ぶべき事が有るのではないかと思っているのだが、如何だろう?

人間ならば誰にでも、現実の全てが見えるわけではない。多くの人は、見たいと欲する現実しか見ていない。
ユリウス・カエサル

http://www.genki-labo.com/meigen/meigen.htm

アピールするのは態度ではなく、結果であって欲しいと切に願う。