知らないのは誰の責任か?

http://www.47news.jp/CN/200710/CN2007101701000314.html」について。

 自民党有志でつくる「日本の前途と歴史教育を考える議員の会」会長の中山成彬文部科学相は17日午前、沖縄戦での集団自決に関して旧日本軍の強制の記述が教科書検定で削除された問題で「軍の命令、強制は当然あったと思う。沖縄戦について、国会議員も国民もあまりに知らなさ過ぎる」と述べ、記述回復を図る動きに理解を示した。党本部で開いた同会役員会後に記者団に述べた。

この方が沖縄戦をどの程度ご存知なのかは知らないが、「軍の命令」とは、記録が残らないようなものだったのだろうか。少なくとも私が知る上ではだが、軍の命令と言うものはそれなりの記録が残るようなものだと思っている。そういったものが無い限り、命令が上意下達されることはありえないだろう。
とは言え、一部の軍人が己の置かれた極限状態から暴走した可能性は否定できない。軍人とは言え人間なのだから、暴走する事が無いとは言い切れないからだ。が、とは言えそれをもって「軍の命令が有った」とは言えない。


とは言え、私も沖縄戦については良く知らないし、そもそも大東亜戦争についても良く知らない。
専門家ができるほどに複雑な出来事について、「良く知る」のはどのレベルで有るのか判断するのが難しいが、少なくとも近代史を集中的に教えない学校教育に問題が有るとは思う。
世界史においてどこぞの国王がどうだとか宗教改革がどうだとか、そう言うことはどうでも良い。中学校の歴史の授業を近代中心に行う、または高校では世界史ではなく近代史を授業に取り入れるなど、そういった方針を決めるのが文部科学省ではないのか。
元大臣の地位にあったものが「縄戦について、国会議員も国民もあまりに知らなさ過ぎる」等とよく言えるものだ。


ちなみに関連しては「沖縄県民大会参加者は11万人ではなく2万人以下だった」という事も有り、個人的には沖縄戦における集団自決の信憑性が一段と低くなったように感じる。
有ったか無かったかという事実の信憑性を問う最中に、この様な誇大報道をする一部メディアの存在は場が乱れるだけだ。