そう言う考えだからなのか…

自民幹事長「年貢増やすのは当たり前」」について。

 自民党伊吹文明幹事長は13日午前の記者会見で、同党の中川秀直元幹事長が消費税などの増税に反対していることに関連して「(今の時代は)お殿様は国民だ。国民が使っているものに年貢が追いつかない場合は、国民が年貢をもう少し増やすのは当たり前のことだ」と述べ、税金を「年貢」と例えて反論した。

伊吹氏のように藩政に例えるとしたら、多額の藩債を抱えて二進も三進も行かなくなるまで放置する、と言うことか。確かに日本の国債発行額を見ていると、大幅な赤字を抱えた藩政と比較するのもおかしくは無い。

 財務省は12日までに、国債や借入金などを合計した「国の借金」が平成19年度末時点で849兆2396億円に達したと発表した。前年度末に比べ、14兆8610億円増加し、過去最高を更新した。国民1人当たりの借金は約665万円で、1年間で約12万円増えた。国の歳出が税収を大きく上回る状態が続いており、「借金」の拡大に歯止めがかからないままだ。


 内訳をみると、歳入不足を補うために発行する普通国債が前年度比で9兆7569億円増え、541兆4584億円となった。特殊法人向けに発行する財投債などを含めた国債残高は684兆3278億円に達し、10兆2058億円増えた。


 一方、借入金は2兆1235億円減り、57兆1589億円となった。一般会計などの一時的な資金不足を補うために発行される政府短期証券(FB)は6兆7787億円増の107兆7528億円。


 政府は公共事業費や社会保障費の削減など歳出削減に取り組むが、政府開発援助(ODA)や教育費などの増額を求める声は強まるばかり。国の借金は先進国の中でも最悪の水準にある。普通の家庭なら、破産寸前の借金体質をどう改善するのか。真剣な議論が求めらている。

国の借金849兆円!

しかし、だ。
もし伊吹氏が自分らを家臣に準えて話をしているのだとすれば、財政難の藩政を立て直すために必要なのは家臣への俸禄削減であろう。「藩政が厳しいのだから」と自らの生活はそのままに庶民からの年貢取立てを厳しくするのでは筋が通らない。勝海舟は生活苦の為に家の柱を削って暖を取ったとも言われるが、今の政治家にそれまでの覚悟で国政に臨んでいる方がどれだけいるのか。
先日、「経団連の御手洗会長が消費税の2〜3%アップすべきだ」と発言した事を受けての発言なのかもしれないが、あまりにも人を馬鹿にした発言と言わざるを得ない。


それに、今あるサービスの全てを国民が本当に望んでいるのだろうか。
例えば男女共同参画社会の実現へと年間10兆円以上の予算(国民1人当たりの8万円強の負担額)をつぎ込むことに意味があるだろうか。道路整備に10年で59兆円の予算(1人当たり年間5万円)をつぎ込むことに意味があるのだろうか。

日本共産党の仁比聡平議員は一日の参院予算委員会で、五十九兆円に達する「道路中期計画」(二〇〇八年度から十年間)について、「必要性や採算性が疑問視されてきたこれまでの計画をそのままに、“総額先にありき”で道路だけはつくり続ける仕組みだ」と批判しました。


(略)


 仁比氏が、具体的な建設場所が決まっているのかと追及したのに対し、宮田局長が「個々具体の毎年度の予算で計上される」などと答弁。仁比氏は「特定していないということだ。総額だけを決め、どうつくるのかは道路局のさじ加減ということか」と批判しました。


 そのうえで、大本には、バブル期の第四次全国総合開発計画(一九八七年策定)で決めた一万四千キロの高速道路建設に、政府がいまだに固執していることがあると指摘。中期計画の撤回と道路特定財源一般財源化を求めました。

「道路59兆円」 根拠なし

「両方やらずに年13万円、4人家族で約50万円の減税です」等とする方が、多くの国民が喜ぶと思うが。もちろん浮いた分を借金返済に充てるのでも良いだろう。とりあえず現状の支出ありきの考えが行き詰っていることを自覚して欲しい。まあ、金持ちの方方にとっては生活苦と言うものが実感として沸かないものなのかもしれないが。

 自動車メーカーにとって幸いなことに、中国の富裕層は派手な車を好む。人目を引く高級車は多くの中国人の感性に合う、と語るのはJDパワー中国支社代表のマイケル・ダン氏。中国には「極端に裕福な地域が点在」しており、途方もない金持ちの中国人が最も好きなものを表す形容詞は“ビッグ”である。「大きいことは、権力、富、豊かさ、地位を象徴している」とダン氏は言う。


 皮肉にも、高い関税は販売の妨げにならない。中国では関税のためロールス・ロイス車の価格は倍になり、購入者は80万ドル支払うことになる。米国では関税は15%に過ぎず、中東では関税は全くかからない、とケリー氏は言う。


 だが一部の中国人にとっては、価格が割高になることで、ロールス・ロイス車の魅力が増すという。ロールス・ロイス車を所有する理由の1つは、それだけの高額品を購入できるという裕福さを示すことにあるからだ。


 「車が高ければ高いほど、金持ち層は喜ぶ」と贅沢品に対する中国人消費者の意識調査を頻繁に行うチャイナ・マーケット・リサーチ・グループ(本社:上海)のショーン・ライン社長は言う。「“高い買い物だな”と言うのが楽しい。結局金持ち自慢をしたいということだ」。


 中国の大富豪に接触するのは容易なことではない。5年前にはロールス・ロイスはまだ中国本土に進出しておらず、知名度も低かったとケリー氏は言う。そこで、同社は販売代理店でカクテルパーティーなどのイベントを開催し、中国のエリート層との関係強化を図ってきた。


 「最も大変なことの1つは、車を買う予定のある人と面と向かって話す機会を作ることだ。そうした人たちは、別荘やヨットを売り込もうとする営業マンにも常に狙われているからね」(ケリー氏)

ロールス・ロイス、中国の大富豪を狙う (2p)

日本の金持ちも似たような感覚なのかもしれない。一般人には手が出ない価格のものを買うと言うことが、自分が選ばれた人間なんだと言うことを実感するところなのだろう。産地を偽装したり食べ物を使いまわしたりした船場吉兆が、事件発覚まで有難がられて来たのはそう言う事ではないか。彼らにとって高級料亭に重要なのは味の良し悪しではなくその値段の高さ、つまり、高いところで飯を食べたと言うステータスこそが重要なのだ。
そう考えると、そんな彼らに我我の生活が理解できるはずも無いのは当然なのか。