「倒産の心配はない」って…

福田首相「倒産の心配はない」 キャリア新人に訓辞」について。

 福田康夫首相は2日、東京都渋谷区の国立オリンピック記念青少年総合センターで開かれた国家公務員合同初任研修の開講式に出席した。「キャリア組」と呼ばれるI種に採用された約660人を前に訓示し、「偉い人や政治家のためではなく、国民のために仕事をする気持ちをしっかり持ってほしい」と述べた。


(略)


 ただ、「一生公務員でいられる保証がある。景気が悪くなっても倒産する心配もしないで済むことは大変なメリットだ。安心して、仕事に打ち込んでほしい」との軽口も飛び出した。

彼らにとって、金は「自然に沸いて来るもの」であって「稼がなくてはならないもの」ではないと言うことがよく分かる軽口だ。成果を出さなくても首にならず、景気が悪くなっても首にならず、多分給料も減らず、そういう状態でどれだけ仕事に打ち込もうと言う気概が出るのだろうか。
もちろんそう言った気概を持っている方のほうが多いからこそ国が成り立っていると言うことを否定するつもりは全く無いが、日本のトップである首相の頭の中がこのような状態では、公務員の方方の士気が低下し、仕事に支障が出る可能性も否めない。
多くの借金を抱え、メールマガジンで暫定税率の重要性を訴え、国民に負担をお願いしながらも、自分らが負担を負う気がサラサラ無いのは傲慢としか言いようが無い。

 首相は、「ガソリン税が引き下げられたままでは2兆6000億円もの財源が失われ、幅広い住民サービス見直しにつながりかねない。しっかりした財源の確保が不可欠だ」と説明。「人気取りに走るのではなく、必要なことであれば国民に負担をお願いするのが、国民の生活と経済を守るべき政治の責任だと考えた」と訴えた。

大阪府知事大阪府破産会社と例えて、公務員の削減や給与の減額に触れたのとは対照的である。

大阪府橋下徹新知事(38)が2008年2月6日、初登庁した。橋下知事は、若手職員と幹部職員計450人を前にあいさつし、「皆さんは『破産会社』の従業員であるという、その点だけは厳に認識してください」と述べたほか、「給料が半分に減ることなんて当たり前」「破産・倒産状況になれば、職員の半数や3分の2カットなんて当たり前」と厳しい発言を繰り返した。