「女性相談窓口」ではなくて…

【大阪】「女性のための相談窓口は絶対必要」 府立女性総合センター利用者ら200人、売却反対のデモ行進」について。

きょう所信表明をした大阪府橋下知事が府の施設の売却・民営化を主張しているのに対し、府立女性総合センター、通称ドーンセンターの利用者らが売却反対のデモ行進をしました。200人の利用者らが、「女性のための相談窓口は絶対必要」「利便性の高い場所だからこそ相談できる」と訴えました。

これは大阪の話ですが、以下の「「もっと働け、クズ」 東京都に男性被害のDV被害相談続々」は、東京の話。

 主に配偶者からの暴力「ドメスティック・バイオレンス」(DV)を受けた女性からの相談を受け付けている「東京ウィメンズプラザ」(渋谷区)窓口に、男性からの被害相談が23件(平成18年度)寄せられていることが27日、分かった。殴られて骨折するなど、女性のDV被害に劣らぬ相談も。今や女性は社会的地位だけでなく“腕力”でも男性に勝り始めているようだ。


 都の出先機関東京ウィメンズプラザなどによると、18年度に同施設相談窓口に寄せられたDV相談件数は4956件。このうち、女性の被害相談件数が4828件と圧倒的に多いものの、男性の被害相談件数も23件あった。


(略)


 女性が被害にあった場合、都が、自宅とは別の施設に一時保護するなどの対応をとるが、男性の場合は同様の施設は整備されていない。


 都は「相談内容を分析しながら、男性被害者に対する具体的な対応を検討していきたい」と話している。

性差によって配偶者から受ける暴力に対する対応が違うというのは差別では無だろう。
過程において配偶者から身の危険を感じた場合、女だから保護しろとか男だから我慢しろと言うのはお門違いだ。家というのは一番無防備になる場所なのだから、幾ら屈強な男であっても常住坐臥戦場の心持をしているような剣豪でも無い限り、寝込みを襲われたら体格差は問題にならない。
「女性保護」を求める団体は多いが、「男性保護」についてももっと考えられるべきでは無いだろうか。男性からの相談件数が少ないのも、多くの人が我慢をしていることに加え、相談窓口が開いている時間帯は主に仕事をしていると言うこともあるのではないか。
本当に「男女平等」を考えるなら「女性総合センター」なるものが存在すること自体が大きな問題であろう。徒に男女を対立構造に持っていくだけの女性総合センターは、大阪だけではなくそして赤字に限らず、さっさと全廃して欲しいものだ。