そもそも地域格差って何?

http://business.nikkeibp.co.jp/article/person/20071206/142545/」を読んだが、この人は地域格差と言うものをなんだと思っているのか疑問に感じる。

 ヒルズでのクラブの入り口は別にあり、そこから既に特権意識でエレベーターに乗るのだ。51階に着くと、薄暗い照明の下で豪奢な家具が並び、その奥にはディズニーランドの花火まで見える広大な夜景が待ち受ける。そこの個室で夜景を独り占めしながら私たちは著名な高級シャンパンを抜き、1匹1万円はする上海蟹を食べた。


 その後、広間のソファーに移動して体を沈めるようにコーヒーを飲んだ。その広間には大勢の若者たちが語らい、高額な入会金や会費を支払えそうな年配者はその日はいなかった。日本の勝ち組たちが贅を尽くして一夜をエンジョイしていた。

これを東京の基準として考えて地域格差云云言うのであれば片腹痛い、といわざるを得ない。東京にいる連中のどれだけがこのような生活をしていると言うのか。少なくとも私の周囲に上海蟹に1万円も出すような方は居ない。
仮に筆者の「勝ち組」定義を上記のものだとした場合、確かに地方には勝ち組が存在しないと言えるだろう。しかし多様な人生観を認めるのであれば、地方で慎ましやかな生活を送っている人を「負け組(ここでは勝ち組の逆、と言う意味で使う)」と称する事はできない筈だ。筆者が自分を勝ち組だと自認し、己の生活を「勝ち組の生活」と定義しているからこそ、自分が過ごしにくい生活を「負け組の生活」と感じているだけではないか。
単なる傲慢だ。


所得格差を地域格差と言う方も居るが、それにも賛同しかねる。確かに金銭的な面での格差はあるだろうが、その根幹は「雇用格差」、つまり「仕事格差」ではないだろうか。であれば東京の金を地方に持っていけば地方が潤うなどと言うのは、砂漠に砂を撒くようなもので、全く意味が無いといっていいだろう。
先ずはその地方地方で観光以外の産業を興すべきだ。その上で財政を立て直していけばよいではないか。金をくれとせがむのは子供にだって出来る事だ。大人になる事で変わった事が金のせがみ方だけではお粗末ではないか。