線引きの難しさ

楳図さん宅問題、住民側の建築差し止め却下」より。

 決定で、森淳子裁判官は「建物は社会的に容認される範囲内」とする判断を示した。


 申立書などによると、問題となった自宅は2階建てで、外壁は、楳図さんのトレードマークの赤と白の横じまで塗装される予定。これまで4回の審尋が行われ、住民側は「異様な外観で、閑静な住宅街の景観が破壊される」と主張。楳図さん側は、「建物も作品であり、自己表現の場。建物の色やデザインは近隣住民の権利を侵害しない」などと反論していた。


 住民側代理人によると、楳図さんの自宅の門扉は、独特の指サイン「グワシ」をかたどり、屋根には「マッチョメマン」というキャラクターを模した塔が設置される可能性が高いという。

「己の美的感覚に反する」と言う理由で個人の表現の自由を何処まで束縛できるのか、というのがポイントなのでしょう。
実際に作られてみないとわかりませんが、誰もが納得できる美的センスと言うものが無い以上、よっぽど奇抜なものでない限り容認されるべきだと思います。
まあ、その「よっぽど奇抜なもの」を作りそうなのが楳図氏のセンスなのでしょうけれど。