福田氏と麻生氏

「自民党総裁にふさわしい」福田氏58%麻生氏22%

 読売新聞社は15、16の両日、自民党総裁選に関する緊急全国世論調査(電話方式)を実施した。


 福田康夫・元官房長官麻生太郎幹事長の、どちらが総裁にふさわしいかでは、福田氏を挙げた人が58%にのぼり、麻生氏の22%を大きく上回った。自民支持層で見ると、福田氏61%、麻生氏27%だった。


 国会議員票で優位に立つ福田陣営に対し、麻生陣営は都道府県連の党員投票に期待しているが、国民の人気も福田氏の方が高かった。


 男女別では、男性は福田氏53%、麻生氏27%、女性は福田氏62%、麻生氏18%で、女性の福田氏支持が目立った。年代別、地域別でもすべて福田氏の方が多かったが、麻生氏の地元「九州」では、福田氏50%、麻生氏28%と他と比べて差は小さかった。

麻生氏もみくちゃや〜 福田氏は待ちぼうけ

 17日午後に高松市内で行われた自民党総裁選街頭演説で、デパート前の狭い路上に約4000人の聴衆が詰めかけ、握手攻めにあった総裁候補の麻生太郎幹事長(66)がバスに戻れなくなり、出発が遅れる一幕があった。


 演説の途中から小雨が降り出し、麻生氏が2分早く切り上げたにもかかわらず、党本部が用意した大型バスまでの道路沿いに長い人垣ができ、麻生氏は10分以上にわたって、握手を求めて取り囲んだ年配の女性や若者らに足止めされて、もみくちゃになった。


 この間、対立候補福田康夫官房長官(71)や臼井日出男選挙管理委員長はバスのなかで待ちぼうけ。たまりかねたのか、福田氏は自分からバスの窓を開けて聴衆に手を振りながら「お願いしますね」と声をかけていた。

鳩山法相「数字悔しい」。麻生候補に関する世論調査

 自民党の総裁選に立候補している麻生太郎幹事長の陣営の選対本部長を務める鳩山邦夫法相は、18日午前の記者会見で、各種世論調査福田康夫官房長官支持が麻生氏支持を大きく上回っていることについて「マスコミの世論調査の数字は悔しい。福田さんが圧倒的に有利だとマスコミが書くもんだから、福田票が増えているんじゃないかな、そんな気がしてしようがない」と述べた。

数の上では圧倒的に福田氏が多いようだが、麻生氏の支持者には「是非麻生さんに!」と言うような積極的支持者が多く、福田氏のには「福田さんで良いんじゃないの?」と言うような消極的支持者が多いのかもしれない。
個人的には少数であっても意欲の強い方に支持されている方の方が好ましいのだが、熱意は数値化することができないので票数に反映されないであろう事が残念。


ただ、首相になったら急に毒気が抜かれる可能性もあるので、もしかしたら麻生氏には今の位置で頑張って頂くのが最も良いのかもしれない。