それが少子高齢化…?

07年の人口、出生数が死亡数下回る・総務省推計」について。

 総務省が21日に発表した2007年10月1日現在の推計人口によると、07年は出生数が死亡数を2000人下回り、比較可能な調査を始めた1950年以来、初めて自然減に転じた。65歳以上の老年人口は過去最高を記録した。少子高齢化の加速が数字で裏付けられた。「少産多死」時代の到来は、年金や医療など社会保障制度を揺るがしかねない。

この分析はあまりにも稚拙。少産多死の問題点は「どの層がどれくらいの比率で死んでいるのか」と言うことではないか。不謹慎な言い方だが、国民年金の受給対象である65歳以上の高齢者のみの死亡率が高ければ、少産多死時代であっても少子高齢化たりえない。むしろ、高齢者が死ににくくなっているのが少子高齢化社会の原因であろう。また依然労働力の中心である20〜50代男子の自殺者が数増えているのも、高齢化社会を支えられない要因の一つではないか。労働力人口の死因1位・2位である自殺と不慮の事故を抑えられるかどうかが、今後の高齢化社会を支えられるか否かのポイントであると私は思う。その為には労働環境の改善こそが最も重要な政策だと思うのだが…