核家族化の限界

<仕事と家族調査>既婚者6割「すねかじり」 50代も半数 (毎日新聞)」について。

 結婚している人の約6割が過去1年間に自分の親や配偶者の親から経済的な支援を受けており、50代でも半数を超えることが日本大学人口研究所(小川直宏所長)の「仕事と家族」に関する調査でわかった。結婚後もなお、親が子どもにとってセーフティーネットの役割を果たしている実態が浮き彫りになった。 


(略)


 親や配偶者の親から経済的に「支援してもらった」と回答したのは56.1%にのぼった。支援してもらった割合は20代夫婦がもっとも多く65.8%。30〜50代でも5割を超え、50代は51.2%が支援を受けていた。


 支援金額は12万円未満が64.3%と大半を占めたが、年60万円以上受け取った人も1割以上(11.3%)いた。なお、支援金額には祝い金やお年玉なども含まれている。一方、親や配偶者の親に対して「経済支援した」と回答したのは36.6%だった。


 結果について小川所長は「50代は収入が頭打ちになるなか冠婚葬祭など支出が増える。そのため、年金収入がある親世代から支援を受けることが多い。核家族化が進んでいても、なお家族間には相互扶助が働いていることがうかがえる」と指摘する。

裕福な時代は核家族化を進めることはできたろうけれど、今後年金も当てにならなくなってくる世の中に於いて、核家族化のまま過ごす事ができる家庭がどれだけあるだろうか。「親元を離れるのが一般的」と言う考え方を捨てれば、もう少し豊かな生活が遅れると思うのだが…