民営化の利点だろう?

ゆうちょ銀、ヤマトのメール便使う 日本郵政社長が怒る」について。

 日本郵政(JP)グループのゆうちょ銀行が2月に全国の郵便局向けに冊子を送った際、ライバルのヤマト運輸メール便を使っていたことがわかり、グループ内でやり玉に挙がっている。ゆうちょ銀は郵便事業会社に打診したが条件が折り合わなかった。受け取った局員からは批判の声がわき上がり、西川善文JP社長は全郵便局長に「極めて遺憾」「動揺しないよう」などとする文書を配布した。


 ゆうちょ銀が送ったのは預金保険機構の制度を知らせる冊子。民営化で機構に入ったため全国約2万4000の各局に送る必要があった。事前に郵便会社に、あて名作成や配送の話を持ち込んだが、「繁雑な作業」と難色を示された。やむなく一般競争入札にかけるとヤマト運輸が落札した。数百万円だった模様だ。


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 西川社長が送った全郵便局長向けの文書には、「グループ総合力を最大限活用しなければ他社と戦うための競争力などつくはずがない」などとあり、今回の両社の対応を厳しく批判するものになっている。

このような発言をすること自体、何故郵政民営化が行われたのかと言うことを理解していないのではないかと思う。自社の利益を上げるために競争入札を行うことは当然であろうし、その結果グループ企業を使わなかった事になったとしても、仕方の無いことでは無いだろうか。グループ企業である事を優先して利益の上がらない仕事ばかりをするよりは、他社との競争を通じて企業として洗練していく事の方が重要だろう。そういった事はJR各社やNTTがやってきたことではないか。