食品用洗剤

食品用洗剤が売れているそうです。

 日本中に蔓延(まんえん)する毒ギョーザ事件だが、「野菜を洗う洗剤」がバカ売れしている。数少ない老舗メーカーの商品には4倍を超える問い合わせが殺到し、実売数も2倍を記録した。芸能人が愛用する業務用入浴剤メーカーまでが参入し、野菜はおろか魚介類まで徹底洗浄するスーパー洗剤を開発した。中国本土では当たり前の「食品用洗剤」が、いよいよ日本でもスタンダードになる!?


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 洗剤を入れた水に野菜を数分間浸して洗い流せば、大半の残留農薬は除去できるため、中国政府も推奨している。1990年代に入ってから、特に農薬使用が増えたため、現在では有名ブランド『白猫』を中心に、年間数万本は売れているという。


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 輸入食材の多くを中国産に頼る日本も他人事ではないが、国内で販売されてきた数少ない食品用洗剤「元気!おやさい」(クレセントミラー、30包入り2400円)は、年間100箱程度の販売が、毒ギョーザ騒動以降倍増。問い合わせも4倍となっている。

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 無農薬野菜を購入すれば済むが、通常1個100円程度のトマトが、無農薬では1個200円ともなれば、主婦の財布も固くなる。日本の家庭の台所に、食器用洗剤と合わせて「食品用洗剤」が当たり前に並ぶ日が、すぐそこまで来ている。

ここで挙げられていた「元気!おやさい」のサイトを見てみたが、詰まるところアルカリ水に浸して油(=農薬)を浮かすと言うことのよう。であれば、別にこういうものを買わなくても、炭や灰を入れた水でも十分な効果を得られそうではある。1箱6000円も出すくらいなら、身近にあるものを試してみてからでも良いと思う。


しかし貝殻を基にしたカルシウムを溶かしたアルカリ水でどれだけの農薬を落とせるのかは微妙。強ければ農薬も落とせるだろうが食品に対する影響がかなり心配だし、弱ければ農薬が落ちるのか分からない。とすると、「何で体を悪くするか」の違いでしかないのかもしれない。
そもそもそんなに簡単に農薬が落とせるなら、真っ先に店側が使って「減農薬野菜です」と売り出していそうだが。


ちなみに某店でアルバイトしていた際、アルバイト仲間の一人が刻んだレタスを食器用洗剤を溶かした水に入れていた。理由は「綺麗になるし、殺虫の為」だそうだ。
学校で家庭科の授業は有った筈だし、家事の手伝いをしていれば分かるようなものだが…社会に片足を突っ込んで初めて、基礎教育の重要性と親から受けた躾の有難さを感じる。