平和ボケ その2

責任

「海兵隊撤退要求：女性３０団体が抗議」について。

　【北谷】１０日に北谷町で起こった米兵女子中学生暴行事件を受け、基地・軍隊を許さない行動する女たちの会など県内３０団体が参加を呼び掛けた「危険な“隣人”はいらない」緊急女性集会が１９日午後、北谷町のちゃたんニライセンターで開かれた。事件に憤る３００人以上が県内外から駆け付け「なぜ繰り返されるのか」「被害少女に何の罪もない」と声を上げた。少女への精神的ケアを十分行うことや、すべての在沖海兵隊の撤退などを求めるアピールも採択。最後に参加者全員で「性暴力は許さないぞ」「基地はいらない」などとシュプレヒコールした。


　集会は、行動する女たちの会のほかに、県婦人連合会や教育関係団体、北谷町内の各団体、平和団体などの呼び掛けで開催された。


　比嘉洋子沖縄市婦人連合会長は呼び掛け団体代表のあいさつで「わたしたちの子供がなぜこんな目に遭わなければいけないのか。子供たちに何の罪があるのか。今こそ基地撤去を要求していきたい」と語った。


　東門美津子沖縄市長や野国昌春北谷町長、糸数慶子参院議員らも参加し「基地撤去以外に根本的な解決はない。被害に遭った子を全力で守らなくてはいけない」などと呼び掛けた。


　「まちかどの会話」と題した寸劇では、県内中学生少女の役を演じた出演者が「塾も行きたいし、おしゃれもしたい。わたしたちは一体どうしたらいいの」と周りの大人たちに問い掛けた。

世の中の安全はそこで生活している人全ての努力によってある程度維持されているものであって、安全であることが当然であると言う考え方はおかしい。子供の頃であれば「知らない人には付いていかない」「夜遅くまで遊ばない」と言うような指導を受けたであろうし、中高生になれば「人通りの少ない夜道は避ける」と言うことを学び、部活などで遅くなれば「女の一人歩きは危ない」となるべく集団で帰るよう配慮をしている筈だ。そうすることで犯罪被害に巻き込まれないよう自衛するのが、危険に巻き込まれないようにするための配慮であろう。
米兵に乱暴をされたからと言う理由で基地撤廃運動を起こすくらいなら、歌舞伎町等の繁華街の撤廃運動こそすべきであろう。学校から数百メートル範囲にキャバクラやら風俗やらが乱立している駅周辺は、トラブルが多い場所である。例えば東京都の犯罪発生マップによれば、米軍基地のある福生周辺よりも、新宿や池袋などの繁華街の方が犯罪発生率が高いのだから、もし今回集会を開いた団体が「住民の安全」を訴えるのであれば、基地云云よりも先ずはそういう場所から改善を求めていくのが効果的だろう。


また沖縄の犯罪統計を見ると、県内での年間凶悪犯罪発生件数が100件前後であるとのことなので、過去10年における凶悪犯罪のうち1件にしか米兵が関与していないのであれば、米兵はとても安全な存在だと言うことができないだろうか。
もちろん多くの隠蔽された事件が存在していることは否定できないので、日米地位協定の改正など在日米軍に対して日本が求めるべきことは多くあるだろう。しかし一方的な排除でこの問題を解決するのではなく、いかに上手く共存する加こそが重要ではないだろうか。例えば沖縄の経済から1.5万人もの在日米軍が居なくなった場合、多くの失業者が生まれる恐れがあるが、そういう問題まで含めた上で米軍基地が撤廃されるべきなのかと言うことも、もっと議論されるべき点であろう。


人が集まるところには、必ず犯罪が発生する。集まる人が誰であろうと、多くの人が集まれば訳の分からない人も含まれることになり、かつ集まった人を食い物にしようとする連中まで集まるのだから、これはもう仕方の無いことであり、「平和で安全な繁華街」などというものは存在し得ないのだ。
もちろんそこに集う方方がきちんとした節度を持っていれば、持って居ないよりは遥かに安全な環境を作り出すことができるだろうから、集う方方のモラルを重要視するのは当然である。そういったモラルの一つとして、先ほど挙げた自己防衛と言うものも含まれていると言うことを知るべきである。
首から札束をぶら下げて歩いていれば引ったくりに遭う確率は格段に増えるだろうし、そうやって歩いている人が引ったくりに遭った場合に、どれだけの人が同情できると言うのだろうか?それと同じように、自らのみを守ることを考えずに繁華街をうろついていては、犯罪に巻き込まれるもの仕方が無いことである。
誤解が無いように言わせてもらえば、これは別に犯罪者を擁護しているわけではない。自らが犯罪に巻き込まれる可能性があることを自覚して、「家の鍵を二重にする」「窓ガラスに防犯フィルムを張る」等の防犯意識を持つのと同じように、「夜道を歩くことは気をつける」「知らない人に無闇についていかない」などの心構えを持つべきだ、と言っているに過ぎない。


古今東西、犯罪が潰えた事はない。つまり、世の中は安全ではない。だからこそ、安全に過せるよう努力すべきなのだ。そういう行動の結果が犯罪発生率を下げる事に繋がるのではないか。「文句を言っていれば犯罪発生率が下がる訳ではない」と言うことを、この集会に集まった方方には知っていただきたいものだ。