ユビキタス

DS、PSPがテレビから(さらに)奪うもの」について。
奪っているものはテレビからだけではない。携帯電話からもその地位を奪う恐れが有ると私は思う。例えば「ニンテンドーDSが携帯電話になる日」に於いて、

 通話そのものへと進出してくることも考えられる。DS自身が携帯電話になることもすでに可能なのである。日本での発売日はまだ正式に発表になっていないが、北米で3月20日に発売される任天堂の新ソフト「Metroid Prime Hunters(メトロイド プライム ハンターズ)」は、VoIP(ボイス オーバー インターネット プロトコル)といわれる音声をやりとりする技術に対応している。このゲームには無線LANを通して音声チャットができる機能が組み込まれているのだ。ゲームの本編を開始する前と後の部分に限られているものの、通話が可能なのである。

http://it.nikkei.co.jp/digital/news/index.aspx?n=MMITea030013032006&cp=2

と言うものが紹介されている。日本に於いてもSIMカードを差し込んで使うタイプのDSソフトが販売されても何らおかしくないだろう。アプリとしてではなく、例えば据え置き型のテレビ電話のような位置付けとしてDSを利用する事ができれば、タッチペンと言う分かりやすいインターフェースはシニアにも比較的受け入れられやすく、安価でかつ持ち運びしやすいとなれば、在宅医療の発展に一躍買う事ができるのではないかと期待する。
まあそういった利用を携帯電話会社が好ましく思わないからこそ、上記に挙げた様なソフトが日本で実現して居ないだけではないかと邪推すると、私たちがより良いサービスを受ける為に必要なのは技術でもアイデアでもなく、既得権を離さない方方の考えを改めてもらうことなのだろう。

 携帯ゲーム機は、年齢を問わない幅広いユーザーがいます。すでに3000万台に近い普及台数があり、いつでも持ち歩けるマシンです。そこには、とてつもなく巨大なビジネスの鉱脈が眠っているのですね。2008年、携帯ゲーム機は失速するどころか、そこに秘められた真のポテンシャルを、ついに花開かせる1年になりそうです。

http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20080109/144564/?P=2

と締めるなら、広告ビジネスを語るだけに終わっているのは勿体無い。携帯電話との関係強化について語っていないのは、筆者の知識不足ではなくスポンサーの影響なのかもしれないし、自らのビジネスアイデアとして暖めているからかもしれないが。