ゆとり教育からの脱却

http://news.goo.ne.jp/article/jiji/life/jiji-30X150.html」について。

 学習指導要領の改定作業を進めている中央教育審議会文部科学相の諮問機関)の教育課程部会は30日、改定に関する「審議のまとめ」で、国語や算数・数学、理科など主要教科の授業時間数を小学校で301時間、中学校で360時間増やすことを決めた。現行と比べ、小学校約10%、中学校で約12%増。「ゆとり教育」と授業時間削減の反省点を挙げ、学習内容も拡充する。
 1980年度以降、減少を続けた授業時間は約30年ぶりに増加へ転じ、「総合的な学習の時間」を削減して、ゆとり教育からの路線転換が図られる。

これで学力の低下に歯止めがかかってくれれば良いのですが…問題は教職員の方の数。
中学校の教員として働いている友人に言わせると、圧倒的に教員数が足りないので、それを解消してくれないと体が持たない、とのこと。ちなみに友人は8時出社の22時帰宅を連日のように続けており、部活の顧問として土日もつぶれることが多く、同考えても給料的には割に合わない、と言います。
それでも続けているのは、教員と言う職に誇りを持っているからだそうです。


授業時間が12%も増えると言うことは、より一層その彼の仕事が増えることになります。
年年教員がすべき仕事が増え、最近では「これは教員がすべき仕事なのか?」と疑問に思うようなこと(例えば給食費や教材費の催促電話など)も仕事になってきているようで、この状態で授業が増えるのは現実的ではない、とのこと。
つまり、授業時間の増加のためには教職員の補充は必須であり、その為にかかる税金も相当なものになると言うこと。各地の自治体が財政難を訴える中、増税無しにこれ以上の人件費を捻出すると言うことは不可能かもしれません。
ま、ふるさと創生資金1億円で純金こけしを作るような余裕があるのであれば、地方自治体の財政面については心配するほどのことではないかもしれませんが。