…まだ足りない?

我慢を知らない若者では勤まらない」について、1点。

 最近の工場の日本回帰現象の裏には、日本の雇用制度の弾力化があったのは確かだ。つまり、不況になったら簡単に労働者を減らせるようになったのである。だからこそ、日本に工場を建てることがリスキーでなくなり、日本立地が進んだということがある。

http://business.nikkeibp.co.jp/article/tech/20071004/136800/

と、正社員雇用をしない原因が企業側の都合であると指摘しているのに、

 日本の将来のためには、若者を正社員にしたくなるように鍛え上げなければならない。そのためには若者に、もう少し「我慢」や「辛抱」を教え込む教育をしてもいいのではないだろうか。

http://business.nikkeibp.co.jp/article/tech/20071004/136800/?P=2

と、若者の努力が解決の手段だと唱える理由が私には全く読み取れなかった。


努力した結果、派遣先で結果を残して有る程度高い仕事の評価を受けたところで「派遣は派遣」と切って捨てられる現状において、どれくらい我慢していけば良いと言うのだろうか?
一つの派遣先で5年以上も真摯に勤め、年収350万程度にしかならないと言う惨状を知っていた上で、それでも我我労働者側の我慢が足りないのだ、と主張するのだろうか?


私は偽装請負状態を取り締まる事こそが正社員化の近道であると考える。