麻生氏の秋葉原演説について

先日友人に
「麻生氏の総裁選時の秋葉原演説に何の意味があったのか?」
と問いかけられました。
彼としては、秋葉原で演説をしたところで総裁選に意味は無く、単に麻生氏が自己陶酔に浸りたかっただけではないかと感じたため、私がどう思うかという事を参考に聞きたかったようです。


結論から言えば、私は麻生氏の秋葉原演説はきちんと効果を狙ったものだと思っています。


選挙期間中の新聞を読むと*1、マスメディアは福田氏に親和的なように思います。テレビ番組も似たり寄ったりで、9月14日の報道ステーションにおける福田氏との取り扱われ方の違いを感じられた視聴者の方も多いのではないでしょうか。
麻生氏はそう言った状況を察し、話題になる場所で演説をしなくてはいけないと判断したのではないでしょうか。結果、演説場所として秋葉原や渋谷が挙がったのではないかと思うわけです。「そんなところで演説したの?」と話題になればマスメディアでも取り上げないといけなくなるでしょうし、実際に演説の内容を見た方方がブログ等でその状況を書いたりYouTube等にアップすることが十分な宣伝効果になると判断したのではないでしょうか。


結果としては麻生氏は大敗でした。
しかし麻生陣営にとっては予想外に高い戦果だったようで、次回に向けて良い形で足場を固めた感じがします。今回の結果を麻生陣営がきちんと分析をして、次回の選挙についてマスメディアに頼らない情報戦略のより効果的な使い方などができるようになれば、自民党総裁の地位はそう遠くは無いと思います。

*1:我が家が朝日新聞を取っているということも理由ではあるのでしょうが