お洒落とだらしなさの差

米国で「腰パン」規制の動き」について。

 パリ発行の国際紙、インターナショナル・ヘラルド・トリビューンによると、米南部ルイジアナ州のデルカンバーでこの6月、最高で罰金500ドル、禁固6月を伴う腰パン禁止条例が施行され、同州のマンスフィールドでも9月から条例運用が始まり、南部ジョージア州の都市アトランタでも導入が検討されている。


 規制論が浮上してきた背景に、下着どころか尻まで露出する過激な腰パンが目につくという状況がある。


 デルカンバーの町長は同紙に、「長髪が流行した時代もあったが、腰パンほどの不作法はないと思う」と嫌悪感を示し、規制推進派住民も「何を着るか法規制はできないが、どの時点でわいせつとなるかの規制は可能」と正当性を訴える。

長髪が無作法と言うのは文化の差なのか?
それはさておき、昔はズボンからシャツの裾を出しているだけでも行儀が悪いと怒られたものだが、10年以上前からは「ダサイ」と言われるようになった。今では靴の踵を踏み潰してグチャグチャになった革靴を履いていたり、腰履きしたズボンの裾が擦り切れてボロボロになっている制服を着ている高校生を見かける。多分本人らは格好良いつもりなのだろうが、真似したくは無い格好だ。

 服飾評論家のピーコさんは「自己主張とマナーの両立を一人一人が考えることが必要だ」との立場だ。


 「人間は1人では生きられない。だからこそ、他人を思いやり、その中で個性を発揮することが重要。規制されるのではなく、自分でバランスを考えないと」


 身の丈を知ることが、「本当のかっこよさ」とピーコさんは強調する。ただ、日本人の腰パンについては、「基本的に着崩しではなく土砂崩れ」と辛口だった。

土砂崩れかどうかはともかく、それ以外の部分については大いに納得できる。
先述した農家の話ではないが、自由と言う特権に溺れて自らを滅ぼす事になりかねないよう注意していきたい。