身勝手

http://business.nikkeibp.co.jp/article/person/20071203/142143/」について。
高望みであるという事を40代になる前に気付いて欲しかったものだが…それでも理想は高いように思うのは気のせいだろうか。

 男女の役割分担時代、妻たちはずっと「あなたが一家の大黒柱よ」「尊敬しているわ」「あなたが頼りよ」と夫に言い続け、夫に「自信」というファンタジーを持たせることで、結婚生活を維持してきた。今度は夫が妻に「守ってやっている」というファンタジーを提供することで、「男が1人で家計を背負うリスク」から解放されてもいいのではないか。

http://business.nikkeibp.co.jp/article/person/20071203/142143/?P=1

「男女の役割分担時代」とは何時ごろか分からないが、その頃から夫は妻に「守ってやってる」と言うファンタジーを提供してきた筈だ。それを女性の自立の邪魔とし、男と同等の役割を求めてきたのは女性側の要望ではなかったのだろうか。
男女共働きの家庭は珍しくなく、夫婦の収入で家計を支えていた家も多かったろう。とは言え二人でフルタイム働く事が出来ないからこそ、「守られたい」妻の方がパート労働と言う比較的社会的責任の低い職業を選択することで、時間的な余裕を作り出してきたのではないか。
男女の役割分担を取っ払った結果が

 つまり、男性が「家事・育児もすべて平等にやりますから、僕を養ってください」と低姿勢に出ても、なかなかうまくいかないのだ。最近、「年上の高収入女性に養ってほしい。“逆玉”もありです」と真顔で言う、一部上場企業のイケメン君(26歳)に会って、「ついにこんな男も出てきたか!」と驚いたが、彼の願望はなかなか成就しないかもしれない

http://business.nikkeibp.co.jp/article/person/20071203/142143/?P=1

なのだとしたら、男の方も堪ったものではない。


それに結婚とは男女のバランスで成り立っているのだから、女性側の立場からのみ結婚を語ってはいけないだろう。例えば下記の点。

 そして、自立心旺盛な女性たちにとって、「人に頼る」ということは、ある意味一人で生きるよりも勇気のいることだったりする。彼女たちが自分の城に人を招き入れるようになるのは、自分に余裕ができた証拠。この世代が晩い結婚をするのを見ていると、誰もがすごく謙虚できれいな気持ちになった時に、婚期が訪れているという気がする。誰もが支え合い、生きていく弱い存在であることを受け入れる時、バブル世代には適齢期が来るのだと思う。

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男の側からしてみると、出産適齢期を逃した女性を結婚適齢期と見ることは難しいのではないか。
出産高齢化の為と一概にいう事は出来ないが、最近は奇形児の出産率が1.7%を超えている状態であり、健康な子供を欲しいと思うものなら、出来るだけ危険の少ない相手との結婚を望んでいるのではないか、と思う。


若い頃に「一人で生きていくからいい」と我慢をせず自由な暮らしをする人が多い。
煩わしい親元から離れてひとりで生活して自由を謳歌してきた者が、結婚して家族を持つことで自分の自由な時間を我慢できるとは思えない。だからこそ自分が一人で生きていけないと気付くまで、ずっと自由気ままな暮らしをし続けるのだろうと思う。それはそれで個人の自由と言えよう。
アリとキリギリスという寓話を知っているからといって、キリギリスのような生活をやめる人は少ない。


あと、今更ながら一人暮らしが温暖化の原因だとする分析も出た。

 人数の少ない家庭が増え、エネルギーなどの利用効率が悪化するためで、離婚の影響で増えた米国内の電力消費は、原子力発電所6基分にあたるという。近く米科学アカデミー紀要電子版に発表される。


 ジェングオ・リウ特別教授らは、冷蔵庫の消費電力など、各家庭の維持に必要な資源量は、家族が少なくてもさほど減らないことに着目。離婚による環境への影響を調べるため、米国の約1万家庭について、2005年の統計から、資源の利用状況を分析した。


 その結果、結婚が続いている家庭に比べ、離婚した家庭では、1人あたりの部屋数、電力消費、水消費がいずれも約1・5倍に上っていた。


 米国の離婚率や再婚率から計算すると、離婚していなければ節約できた05年の資源量は、部屋が3851万室、水が2兆3800億リットル。電力は735億キロ・ワット時で、日本の大型原発(135万キロ・ワット)6基分の年間発電量にあたる。

私はこの意見に異論は無い。以前もお伝えしたように、私は大家族で過ごす事が最も良いと考えている。その為には相続税を撤廃することが重要になってくるのだが…話が大幅にずれるので機会があれば別記。