それはナイ

http://doda.jp/e/msn/news/0829.html」について。

ミクがヒットしたのは、技術的な改良とともに、「キャラクター・ボーカル・シリーズ」と銘打ってキャラクター性を前面に打ち出したこと、それと、アイドルプロデュースというコンセプトが受け入れられたことが大きかったようだ。アニメ調のキャラクター画も付いており、“オタク心”をくすぐったのである。アイドル育成というコンセプトでは、Xbox360用のアイドル育成ゲーム「アイドルマスター」もヒットしている。


元祖バーチャルアイドル伊達杏子も、今夏、リニューアルして仮想世界SecondLifeに復活した。バーチャルアイドルの新時代到来かもしれない。

初音ミクの良さは「バーチャルアイドル」と言う点ではなく、人格が無い事が重要ではないかと思う。


例えば伊達杏子のように人格まで持っている場合、その人格を受け入れられない方も居る。また伊達杏子は動くので、仕草などが気に障る人も居るだろう。当然喋るので、口調が気に食わないという人も居るだろう。キャラクターの構成要素一つ一つに対して、それを好む人と好まない人が出てくる。従って、構成要素が多ければ多いほど好き嫌いがはっきりと別れてくる。
しかし初音ミクにはそれが無い(若しくは最小限に抑えられている)。声と外見と言う2つの要素によってのみ構成される存在はそれが故に各人が補わなければならない部分が数多くあり、それが故に万人向けのアイドルとして存在しえるのだ。


なので、初音ミクのヒットに乗ろうと第二第三のバーチャルアイドルがリリースされても、伊達杏子と同じ運命を辿るのがオチである。